{耳鼻咽喉科の診療においての注意事項}

−診察前−
 鼻、耳、咽喉、診察部位によって椅子の設定が変わります。 その都度声をかけて説明をしますが、椅子が動いても驚かず椅子に深く腰掛け、身体の力を抜いて下さい。 椅子からずり落ちないように必ず支えておりますので、安心してください。


−診察−
 鼻- 椅子が高くなり、枕の位置が前になります。 顎をひいて口を軽く開けてください。 スプレーで薬が鼻に噴霧されますが、口で呼吸すると、薬がのどに落ちて行くのを防ぐことができます。 落ちて飲んでも害はありませんので大丈夫ですが味はかなりまずいです。 この薬は鼻の粘膜を刺激し、血管を収縮しますので、一時的にクシャミ、鼻水がでますが後で鼻の通りが良くなり楽になります。 鼻水は軽くかむ程度にしておきましょう。


−耳−
 椅子が後ろに倒れます。 身体はまっすぐで、頭だけ横に向けてください。 動くと非常にきけんです。痛い時、身体の位置を変えたい時は声を出してください。 治療器具は鼓膜の近くにある耳垢等を引っ張る吸引管、耳垢かんし等いろいろありますが、鼓膜近くに行くほど音が凄くなり恐怖感が強くなります。 予測出来ない動きで術者の手元が狂いますと、鼓膜穿孔、外耳道裂傷などの事故に繋がりますので、動くのは厳禁です。


−のど−
 椅子の背もたれが真っ直ぐになります。 口を大きく開けてください。 声帯を診ますので、舌を真っ直ぐ前に出してください。 舌をガーゼで包みますので大きな声でア〜と発声してください。 ルゴールを塗りますので、そのまま口をあけて、声は出さなくて良いです。 ルゴールは飲み込んで大丈夫です。


−FE-喉頭−
 身体を前かがみにして、顎を突き出すようにして口を軽く開けてください。 鼻から管を入れ声帯及びその付近、気管の入り口を診ます。 口で呼吸をしてください。 動くと粘膜に傷がつき出血しますので、つらくなったり、痛みがある時は左手で椅子の取っ手をたたいてください。 どうしても、嘔吐感の強い場合は10分間の吸入麻酔をしますので、我慢しないで申し出てください。


−鼓膜切開−
 15分のイオント(局所)麻酔をします。 鼓膜の表面麻酔なので、切開は無痛ですが、中耳に溜まっている膿又は浸出液を吸引管で吸い取る時はかなりの痛みをともないます。 切開後30分くらいはジンジンした痛みがありますがその後痛みは治まって来ます。 その日一晩は血膿がでますが心配はありません。ただし鮮血が出た場合はすぐ受診が必要です。 患部以外の出血の可能性があります。


−急性中耳炎と診断された場合−
 7日間の安静が必要です。 運動、入浴はもちろん駄目です。鼻、咽喉の炎症にネブライザー(吸入)を吸ってもらいます。 鼻も咽喉も大人3分位です。


−鼻−
 鼻から機械で噴霧される薬をすいます。 呼吸は鼻からすって口から吐く。これの繰り返しです。


−咽喉−
 マウスを口にあて、普通に呼吸してください。 吸い終わったらホースの先に付いているマウスを取って、機械の上についているトレーに置いて下さい。


−聴力検査−
 必ず検査をする人が聴力検査室まで付いて行きます。 指示通りにすればOKですが、自動聴力検査の機械を使っているところは、機械の設定をすると部屋をでます。 検査は機械の指示とおりで出来ますが、検査室は防音になってますので、気分が悪くなったときは、どうすれば良いのか確認してください。


−院外処方−
 医者に薬が出ると言われたら、なんの薬か聞いてください。 処方箋は、窓口でコンピューターで打ち出され、そのまま渡されることが多いと思います。 必ず窓口で薬の説明を受けてください。


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