ウインドウズ95

ファーストステップガイド


 ウインドウズを使えるようになるために必要と思われる最小限の事を理解してもらうために作りました。
 基本的な手順は表面に、関連する項目の解説は裏面になるようにレイアウトしてありますので、表面を読んで分からない事があったら、裏面を参照するようにしてください。
 ウインドウズは視覚的なシステムで操作がしずらい、分かりにくいことが多いのですが、ほとんどの操作をキーボードで出来ることを分かってもらいたい、ウインドウズは使えるもの、これからは使っていかなければならないものと思ってもらいたくて作りました。


     −目次−

 1.ウインドウズの起動………………1

 2.デスクトップ………………………3

 3.終了…………………………………5

 4.タスクバー…………………………7

 5.スタートメニュー…………………9

 6.各種設定…………………………11

 7.ウィンドウ枠……………………13

 8.メニューバー……………………15

 9.ショートカット…………………17

10.ダイアログボックス……………19




    1.ウインドウズの起動

 1.本体の電源を入れる。
 2.音楽がなり、ウインドウズがスタートした事を知らせる。
 3.スタートアップに登録されたプログラムが組み込まれて行く(ハードディスクが回っている)
 4.95リーダーが組み込まれると、「95リーダー移動」としゃべる。
 5.点字入力プログラムが組み込まれると、画面にエラーメッセージが表示されるのでリターンキーを押してエラーメッセージを消す。
 6.「プログラムマネージャーのリストビュー」としゃべったら起動は完了した。しゃべらない時は、グラフィックキーとコントロールキーとQを押せば、しゃべる。

スタートアップ・プログラムについて
 電源が入った時に1度だけ実行されるプログラムの事。 必要な部品を組み込み、使えるようにするためのもので、これには日本語入力プログラムのATOK、画面読み上げソフトの95リーダー、6点入力をする点字入力ドライバなどがある。

エラーメッセージについて
 エラーメッセージは利用者に注意を促すため「ジャン」という音と共に表示される。 さらに確認のためにOKボタンの入力を求めて来る。 エラー内容の確認は、コントロールキーと↓。 エラー内容を確認したら、リターンキーを押してエラーメッセージをクローズする。



     2.デスクトップ

 プログラムマネージャのリストビューとしゃべった状態は、デスクトップ画面を読み上げる状態です。 デスクトップ(机の上)には、様々なアイコンというツールが配置されている。 よく使うアイコンをデスクトップに置いておくとすぐに呼び出す事が出来る。
 アイコンをコントロールするものがプログラムマネージャで、扱う事の出来るアイコンのリストを表示している状態がリストビューとなる。この状態で、カーソルを動かすとデスクトップに並んだアイコンの名前を読み上げ、使いたいもののところでリターンを押すとそのソフトが呼び出されます。

デスクトップアイコンについて
 デスクトップに並ぶアイコンは、縦1行に並んでいるシステムもあれば、縦横2次元的に並んでいるシステムもある。
 カーソルキーを色々動かしてどの様に並んでいるか確かめて見よう。
 先頭のアイコンに移動するには、ホームキーを押すと簡単に移動できる。
 最後のアイコンに移動するには、ヘルプキーを押すと簡単に移動できる。
 アイコンの名前の頭文字を押すと直接ジャンプして行く。
 例えばWを押すとWで始まるアイコンにジャンプして行く。もう一度Wを押すと次のアイコンにジャンプして行く。
 「マ」を押すとマイコンピュータに飛んで行く。



     3.終了

 ソフトを終了する方法にはいくつかある。
 ソフトによって終了方法が異なるため、確実に終了する方法を覚えて起きましょう。 それは、グラフを押しながらf4を押します。この終了方法はそれぞれのソフトのメニューに載っていない場合もありますがとにかく終了したい時に使います。
 ウインドウズの終了も同じように、グラフとf4で終わることが出来るのですが、動いているソフトが一つもない状態、つまり起動タスク数が0でなければウインドウズを終わって電源を切る事は出来ません。 全てのソフトを終了させて、後片づけを済ませてからでないと電源を切る事が出来ない訳です。

ウインドウズの終了の仕方について
 ウインドウズを終了しようとすると終了についてのメニューが出てきます。
 コンピュータの電源を切れる状態にする、コンピュータを再起動する、MS−DOSモードで再起動する等の項目の中からひとつ選んで実行します。前回の終了方法を覚えているので、前回電源を切れる状態にした場合で、今回も同じであればそのままリターンを押して実行するだけですが、前回と違う終わり方をするときにはカーソルで選択しなければなりません。
 ウインドウズのシステムの設定を変更した時には、再起動する様に指示される事があるので、注意してください。



     4.タスクバー

 ウインドウズが起動して、プログラムマネージャのリストビューと読み上げる状態の画面の説明をします。 画面の一番下にタスクバーという帯が表示されています。タスクバーとは起動しているソフトの名前(タスク名)を表示するところです。グラフとコントロールとBでタスク数を読み上げ、グラフコントロールCでタスク名を読み上げ、グラフコントロールAでアクティブウィンドウのタスク名を読み上げます。 複数のタスクを起動しても操作する事が出来るのはひとつだけです。操作対象のタスクをアクティブウィンドウと呼び、アクティブウィンドウを切り換えるにはグラフキーとタブキーを押します。

タスクトレイについて
 タスクバーの右端には、タスクトレイがあり、取り出す事の出来ないタスクを入れておく場所があります。 小さなデジタル時計が常に表示されていますがこれもタスクトレイに入れられたタスクです。 スタートアッププログラムに登録して起動したプログラム、例えば日本語入力プログラムや画面読み上げプログラムなどは、出し入れするものではないし、間違えて終了してしまわない様にタスクトレイに入れたままにして使います。 タスクトレイに入れたタスクは、起動タスク数には含まれないため読み上げられません。 スピーカの音量調節やノートパソコンのバッテリー残量表示などもタスクトレイに入れられています。



     5.スタートメニュー

 タスクバーの左端にはスタートボタンがあり、これを押すと出るメニューをスタートメニューと呼びます。スタートキー又はコントロールとエスケープを押す事によっても呼び出すことが出来ます。 スタートメニューは上下カーソルで選びます。メニューによってはサブメニューがあります。→を押すとサブメニューが現れます。変化の無いものは無い訳です。 サブメニューの中も同じ様な操作です。 目的のメニューにたどり着いたらリターンキーを押して決定します。 リターンキーで決定する前であれば←キー又はエスケープキーで親メニューにさかのぼって行く事が出来るので落ちついて選択しましょう。

メニューの中の移動について
 スタートメニューの中は上下カーソルで移動できますが、メニューの上端又は下端でカーソルは止まらずにぐるぐると回っていってしまうことを覚えておいてください。 スタートメニューには固定のメニューがあります。例えば、プログラムP、設定S、検索F、ヘルプH、ウインドウズの終了U、などがあり、各項目につけられたアルファベット1文字を押すと直接ジャンプして行くことが出来ます。
 よく使うソフトはスタートメニューに登録しておくと簡単に呼び出すことが出来ます。 スタートメニューに登録したものはメニュー名の頭文字を押すと直接呼び出されます。そのため、メニュー名は漢字を使わず、半角でつけると使い易くなります。



     6.各種設定

 ウインドウズシステムを使いやすい様に設定したり、プリンタを使えるようにしたり、ソフトを組み込んだり、いらないソフトを削除したり、様々な設定が出来ます。
 スタートメニューの中の設定Sの中にはコントロールパネル、プリンタ、タスクバーなどがあります。プリンタはソフトが管理するのでは無く、ウインドウズが管理するため、ソフト毎には設定しません。
 コントロールパネルはウインドウズを利用環境に合わせたり、自分好みに細かな設定をするところです。 タスクバーの項目はタスクバーのオプション設定、スタートメニューの設定の2種類の設定が出来るところです。

タスクバーのオプションについて
 タスクバーの表示に関するオプションを設定する事が出来ます。希望する項目があればチェックを「あり」にします。 「常に手前に表示」は画面の下端に常に表示したままにします。 「自動的に隠す」はマウスカーソルが画面の下端に来たときにだけタスクバーを表示し、それ以外の時は表示しません。 「スタートメニューに小さいアイコンを表示」はスタートメニューのメニュー名と共にアイコンも表示されますが大きなアイコンを使うと表示できるメニューが少なくなります。 スタートメニューにたくさん登録すると表示されなくなってしまうので、小さいアイコンを使うようにした方が無難です。



     7.ウィンドウ枠

 ウインドウズは複数のソフトを扱うことが出来るシステムです。ソフトはウィンドウ枠の中に表示されます。複数のソフトを使うという事は画面に複数の窓枠が表示される事になります。枠の大きさは自由に帰る事が出来るので、画面いっぱいに枠を広げると他の枠は隠れて見えなくなります。あたかもそのソフトだけが動いているかの様な状態です。 グラフキーとタブキーでタスク切り替えをすれば他の枠を表示する事も出来ます。 デスクトップにワープロの画面と辞書の画面を出し、辞書を見ながらワープロの文書作成をするという事がウィンドウの枠の操作で出来る訳です。

枠の操作について
 ウィンドウ枠を画面いっぱいに広げる事を「最大化」と呼びます。
 枠を一番小さくする「最小化」とは枠を小さくしてタスクバーにタスク名が表示されるだけでデスクトップには枠が表示されない状態です。一次的に画面から追い出す時に使います。終了した訳では無いのですぐに呼び出す事が出来ます。 枠を「閉じる」はソフトの終了を意味します。
 枠の操作はグラフキーを押しながらスペースキーを押すとウィンドウ枠の操作に関する「システムメニュー」が現れます。
 システムメニューは上下カーソルで選択し、リターンキーで決定、エスケープキーでキャンセルが出来ます。



     8.メニューバー

 ウィンドウ枠の上端にはタスク名を表示するタイトルバーがありその下にメニューバーがあります。 タイトルバーの右端には最小化ボタン、最大化ボタン、閉じるボタンが並んでいます。
 メニューバーはソフトの操作に関するメニューで左端から順にファイルF、編集E、表示Vなどが並び、右端はヘルプHというレイアウトが標準的なメニュー構成になっています。 グラフキーを押すとメニューバーの左端の「ファイルF」を読み上げます。→を押すと次の編集Eに移動します。 リターンキーで決定で、決定前であればエスケープキーでキャンセル出来ます。

メニューバーの操作について
 メニューの親メニューは左からファイル、編集、表示など横に並んでいるので左右カーソルで選択します。 子メニューは縦に並んでいるので上下カーソルで選択します。項目によってはさらに孫メニューがあり、→で選択、←又はエスケープキーで取り消してさかのぼって来る事が出来ます。
 ファイルFにはファイルをディスクから読み込んでくる「開く」、ファイル名を変えずに同じファイル名で保存する「上書き保存」、新たなファイル名をつける「名前を付けて保存」などの他、印刷関係の項目もここに入っているのが普通です。 このような項目の配列はほとんどのソフトで共通なので一度覚えるだけで済みます。



     9.ショートカット

 メニューバーをあれこれ選んで行くのも結構わずらわしくなって来ると、簡単に済ませるテクニックを覚えたくなるでしょう。それがショートカットです。

 ファイルの保存はグラフFS
 ファイルの新規作成はグラフFN
 ファイルを閉じるはグラフFC
 ファイルの印刷はグラフFP

 このように三つのキーを押すだけで確実に実行できます。
 このアルファベットは、メニューの項目名の後にある1文字です。

カット&ペーストについて
 カットは切り取り、ペーストは貼り付けコピーする時は、コピーしたい範囲を指定し、その領域をクリップボードへコピーし、コピー先の場所へクリップボードから読み出して張り付けるという操作をします。
 クリップボードとは、ウインドウズのシステムが持っている一次的に記憶しておくところで、ウインドウズのソフトであれば使える機能です。 クリップボードに記憶した内容は書き換えない限り何度でも呼び出す事が出来ます。

 操作1.クリップボードへ送りたい領域をシフトキーを押しながらカーソルキーを押して選ぶ。(反転表示される)

 操作2.クリップボードへコピーするためコントロールCを押す。

 操作3.貼り付けたい所にカーソルを起きコントロールVを押すとコピーされる。



     10.ダイアログボックス

 ユーザーの設定を確認したり、入力したりする画面をダイアログボックスといいます。ダイアログボックスはたくさんの設定をまとめて表示するために狭い画面に多くの情報が詰め込まれています。
 項目の選択はスペースキーやカーソルキー、キーボードから入力したりします。 次の設定項目に移動するにはタブキーを押し、前の設定項目に戻るにはシフトキーを押しながらタブキーを押します。
 ダイアログボックスに現れるものにはプッシュボタン、ラジオボタン、チェックボタン、リストボックス、エディットボックス、コンポボックスなどがあります。
 設定内容を確認したり、エラーメッセージを確認させたり「はい」「いいえ」などを選択させるためにプッシュボタンは使われます。 3〜4個の選択枝の中からひとつだけを選ばせる場合にはラジオボタンが使われます。 全部の選択枝を並べるとスペースが無くなるのでたくさんの選択枝の中から選ばせる時には、リストボックスが使われます。 特定の条件にあてはまるかどうかを選択する場合にはチェックボックスが使われます。
 この様に狭い画面の中で選択させる内容に応じて、ダイアログボックスは使い分けられていることを覚えて起きましょう。

(1)プッシュボタン
 エラーメッセージを表示するダイアログボックスには、見た事を確認するためのOKボタンがあります。エラーメッセージが出た時は、注意を促す音が出てメッセージが表示されます。OKボタンはリターンキーを押せばそのダイアログボックスは消えます。
 様々な設定を行わせるダイアログボックスには、設定内容全体を確定するOKボタンや、設定をキャンセルするキャンセルボタン、設定方法などの説明を表示するヘルプボタン等があります。
 それぞれのボタンはタブキーで次のボタンに移動しシフトキーとタブキーを同時に押すと前のボタンに戻ります。 リターンキーを押すと決定されます。

(2)ラジオボタン
 複数の選択枝の中からひとつだけを選ぶ場合に現れるボタンです。 読み上げたラジオボタンがその時点で有効な設定で、カーソルキーで変更できます。 設定内容が良ければタブキーで別の項目に移動します。移動直前の状態が設定項目として扱われます。

(3)チェックボックス
 特定の条件が該当するか否かを選択するもので「チェックあり」「チェックなし」のどちらかの状態にしなければなりません。 スペースキーを押すと、チェックありとチェックなしが交互に切り替わります。 タブキー又はシフトタブで別の項目に移動すれば、その状態が設定内容として扱われます。

(4)リストボックス
 たくさんの項目の中からひとつ選択する時に現れるもので、上下カーソルで選びます。上端又は下端でカーソルが止まり、上端又は下端としゃべるので分かると思います。
 上下カーソルキーで選んでタブキー又はシフトタブで別の項目に移動するとその状態が選択された事になります。

(5)エディットボックス
 ファイル名の入力など、入力をしなければならない場所をエディットボックスと呼びます。 ほとんどの場合ダミーとなる文字列が入っていますが何か入力すると消えます。 ファイル名を入力するところではファイル名のエディットと聞こえるかもしれません。

(6)コンポボックス
 コンポボックスはリストボックスとエディットボックスが合わさったもので、あらかじめ用意された選択枝から選ぶ事も出来ますがリストに無い項目は入力する事も出来るものです。 選択する時はリストボックスと同様に上下カーソルで選びます。 入力した場合も選択した場合も、タブ又はシフトタブで別の項目に移動すればその状態が有効となります。

(7)タブメニュー
 ダイア録ボックスには1画面では収まらないものもあります。 関連する項目を1ページにまとめて配置してあり、そのページの見出しをタブメニューと呼びます。 コントロールを押しながらタブキーを押すと次のタブメニューに進み、シフトとコントロールとタブで前のタブメニューに戻ります。
 タブメニューに移動するとタブメニュー名を読み上げます。そこでタブキーを押すとそのタブメニュー内の項目にジャンプして行きます。
 タブメニューの最後でOK、キャンセルなどのプッシュボタンにたどり着きますが、さらに進むとタブメニュー名を読み上げるので、プッシュボタンで終わりかどうか確認しなければなりません。

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