[くすりの適正使用協議会のコラムより]

1. お坊さんは僧院で集団生活をしています。が、ある時お釈迦様はあることを気にして、僧侶に生薬のウコンで黄色に染めた僧衣を着せることにしました。 この僧衣は今日でもインド、ミャンマー、タイなどで受け継がれています。 では、気にしたそのあることとは何でしょうか?

@ 病気が流行ること。
A 暑さによる体力消耗。

2. 最近、「転用薬」という言葉を聞きますが、これはどんな薬のことを言うのでしょうか?

@ お医者さんが用いている薬のうち、一般の人にも任せて問題ないということが確認されたので、街の薬局で一般の人が買えるようになった薬のことをいう。
A お医者さんが用いている薬のうち、転んで怪我などをしたときに用いられるもので、よく効く薬のことをいう。

3. 血圧が高いので、お医者さんから薬をもらって飲んでいます。おかげで、最近は血圧が下がり、体調も良くなってきました。ところで、毎日飲むのは面倒なので、体調がおかしくなったら飲むことにして、しばらく止めようと思っています。 さて、皆さんはこれについてどう考えますか?

@ 自分のことは自分が一番よく分かっているのだから、体調が良くなれば減らしたり止めることは当然だ。第一、副作用の未然防止になる。
A 自分勝手に止めることは慎むべきだ。元へ戻って、血圧が急に上がることもあり危険だから。

4. 持病でもA病院にかかっている祖母が友達の紹介でB病院に行き、ここでも薬をもらってきました。夕食後に2つの病院からもらった薬を出して並べて「こんなにたくさん飲むのかしら」と頭を悩ませています。さて、あなたが側に居たらどうされますか?

@ A病院とB病院でもらった薬の全てを持ってかかり付けの薬局に行き、そこの薬剤師に相談するように勧める。
A A病院とB病院とでダブっている薬について、そのダブり分だけを省いてキチンと飲むように勧める。

5. 昔、こんなコマーシャルがあったのをご存知ですか?「くさい臭いは元から絶たなきゃダメ!」さて、薬の効きかたのタイプには2通りあります。1つは、抗生物質のように感染症の原因である細菌をやっつける、つまり病気の元を絶つタイプのもので、原因療法薬といいます。もう1つは病気の原因がもとで、二次的に引き起こされた発熱、痛みなどの症状を抑えるタイプのものです。では、この2番目のタイプのものは何と呼ばれているでしょうか?

@ 二次療法薬
A 対症療法薬

6. 日本は世界一のお年寄り社会です。でもお年寄りになると、薬を飲む機会が多くなります。ところで、よく「高齢者には注意して薬を用いること」といわれますが、その理由は何なのでしょうか?

@ お年寄りの方は、一般に人生と同じく薬を飲む期間が長くなっているので、薬に対する反応が鈍くなっている。そこで効き目を確保するために飲む量を多くしているので、好ましくない作用、つまり副作用が出やすくなるかも。
A お年寄りの方は、若い時に比べて身体の水分含量や生理機能が低下しているので、薬の効き目が強く出たり、好ましくない作用が出やすくなるから。

7. 薬には、病院や診療所でもらうものと、街の薬局で買うものとがあります。 さて、両者にはどんな違いがあるのでしょうか? 皆さんはどちらをとりますか?

@ 健康保険制度の下で用いられる薬としてリストアップされたものが「病院や診療所でもらう薬」であり、そうでない他のものが「薬局で買う薬」である。
A 効き目や安全性の点で、医師が用いるのでなければ心配とされてリストアップされたものが「病院や診療所でもらう薬」であり、そうでない他のものが「薬局で買う薬」である。

8. 医師や薬剤師さんから「この白い錠剤は、1日3回毎食後に飲んで下さい。」と言われているのですが、今朝寝過ごして朝食抜きになってしまいました。では皆さん、この場合はどうしたらよいでしょうか?

@ 昼食後に、朝食後の分も一緒にして飲む。
A 少しでもよいから何かおなかに入れ、できるだけ早く飲む。

9. 眼の病気に、眼薬を用います。眼薬をさす前には良く手を洗い、さす時はその容器の先が手に触れないようにすることはご存知ですよね。では、それ以降の処置はどちらが正しいと考えますか?

@ 眼からあふれるほどたっぷりとさして、それから瞬きをする。
A 一滴をさし、一分ほど静かに眼を閉じる。

10. 癌は、昔から難治の病気といわれ厄介なものです。しかし、最近は幾つかの薬を併せて飲むことで大分、太刀打ちできるようになってきました。ただ、副作用は避けられないようですが。さて、薬には、本質として、効き目と副作用があるのですが、皆さんは副作用に付いてどう考えますか?

@ 薬は、人の生命・健康を助け、増進させるために用いられるものだから、例え癌といったって副作用は認められない。
A 薬は、効き目と副作用のバランスを考えて用いられるものだから、この場合には副作用があっても止むを得ない。


[回答]
1−@、2−@、3−A、4−@、5−A、6−A、7−@、8−A、9−A、10−@,A


上記の文章をダウンロードされる方は、下の画像をクリックして下さい。

BES形式   DOC形式   TEXT形式   HTML形式

戻る