[Mr.I のピッツバーグ紀行]

[第7話]
 前回に引き続き、今回もアメリカの小市民ネタです。

★クルマ
 アメリカ生活を語る上で、クルマは欠かせません。日常生活から長距離旅行まで、アメリカではクルマのない生活は考えられません。(一部の大都市では例外的にクルマを持たない人が多いですが)特に長距離旅行にはクルマはホントに経済的です。なにせ高速料金がタダですから。先日も知人にニューヨークに行くと言ったら、「近い近い。クルマでたった7時間」と言われました。日本じゃ聞かないですよねー、この会話。
「神戸?近い近い。東京からクルマでたった7時間」なんて言う人、きっといないですよねー。
 そんなわけで、私は近日中にニューヨークの郊外にクルマで出張に行きます。ついでにマンハッタンを数日間観光します。実は観光の日程が先に決まってて、ついでに出張をそれにくっつけました(爆)。しかしそのおかげで、合理的な日程ができて助かりました。寛容な上司に感謝!せっかくなので、出張でナイアガラの滝にも行けないかなぁと考えたのですが、さすがにそんなところに出張では行けそうにありません。
 アメリカのクルマは右車線を走り、左ハンドルで運転する、というのは有名ですが、ウィンカーとワイパーが左右逆についているという事実は知らなかった人もいるのではないでしょうか。私は右車線よりもウィンカーとワイパーに慣れることのほうに時間がかかります。おかげで、アメリカに到着してしばらくは、晴れた日になんのヘンテツもない交差点で、ウィンカーと間違えて何度もワイパーを出してしまいます。同乗者に「雨なんか降ってる?」と聞かれて「いや、その、なんでもない」とモゴモゴしてしまったりして。おまけにウォッシャー液まで出そうものなら翌日までバカにされます(笑)。しかも日本に帰ってから、今度はアメリカ流に慣れてしまって、また間違えてしまうのが困り者です。
 右車線といえば、アメリカでは赤信号でも安全を確認して右折していいという交通規則があります。日本じゃ聞いたことのない規則ですね。ただし、クルマに乗らない人の多いピッツバーグでは、歩行者保護の観点(たぶん)から、赤信号右折を許してない交差点のほうが多いです。
 日本の交差点では、右折車向けの矢印信号をよく見ますが、ほとんどは直進車が通った後に矢印が青になりますよね。アメリカの交差点の多くは逆で、左折車を矢印信号で通した後に直進車を通す順番になってます。私の知人は、「先に左折車を通して車線を空けたほうが、その後の直進車が通りやすい」と言ってアメリカ式を支持していました。

★外食
 アメリカのメシはまずい、と言う人が多いですが、ピッツバーグは比較的マシなほうだと思います。というかアメリカの場合は全般的に、観光地のメシがひどすぎるだけで、日常生活者はわりとマトモなものを食べてるのかもしれません。
 とか言いながら、この2ヶ月間で印象に残ったウマイものをあげろといわれると、タイ料理とかイタメシとかインドカレーばかり思い出されて、アメリカ料理が全然思い浮かばなかったりするのですが・・・
 ピッツバーグにも「ランキングぴあ」のようなレストラン紹介雑誌があるのですが、見事にアメリカ人の評価とアジア人の評価が分かれていて面白いです。やっぱりアジア人どうしは味覚が近いのか、私も大学の中国人やインド人がウマイといった店は気に入った店が多いです。
 出てくる料理の量が多いのはピッツバーグも同じです。私は基本的に外食は残さず食べてるのですが、そんな人は日本人では少数派らしいです。帰国したら体脂肪率を計るのがコワイかもしれません。先日もハンバーガー屋で「2ベーコン(改行)チーズバーガー・安い!」という広告にツラれてそれを注文したら、よくみるとハンバーガーが複数形でした。つまりベーコンが2枚のチーズバーガーという意味ではなく、ベーコンチーズバーガーが2個、という意味だったのです。同じモン2個食って嬉しいかー!?君達!?
 私の場合、アメリカの食生活で不満なのは、どちらかといえば食べ物より飲み物です。ウーロン茶とか微炭酸飲料などといったマイルドな飲み物は、この地には滅多にありません。それから私はお茶の類をこよなく愛するのですが、紅茶をティーバッグでなく葉っぱで売ってる店が少ないのも不満です。ただ、何人かの知人にいわせると、コーヒーは以前よりマシなものが出る確立が高くなってるようです。

 次回は、もうちょっとピッツバーグ特有の話題を中心にします。

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